~感謝のキモチ~
「203号室って
爺さんと婆さんしか
住んでないのかと思った。」
そう言うと、
美姫は複雑そうな顔をした。
何か
ヤバイコト言っちゃったかも…
「あ~…アレね。
ちょっとワケありで、
祖父母と暮らしてんの。」
「なんか納得。
親かと思った(笑)」
複雑そうな顔を
見ていたくなくて、
ちょっとフザケて言ってみた。
すると、
すぐに笑顔になって、
「んなワケ
ないじゃ~ん(笑)」と
さっきまでの
明るい美姫に戻った。