~感謝のキモチ~
絶望
―戻って…来ない…?―
9歳の あたしには
パパと弟の2人の死は、
あまりにもショックが
大きくて涙さえ出なかった。
2人の死を…
受け入れてなかっただけ
なのかもしれない…
けれど、幼いながらに
ママが泣いているのを
見るのはイヤだったので
少しでも元気づけようと、
「そっ…か…。
ゆ~やと…パパ…
死んじゃっ…たんだ。
ママ、だから泣いてるの…?
だい…じょ~ぶ…だよ…?
みきは…いなく…
なんない…よ?
みき、ママだいすき
だから…泣かないで…?」と、
無邪気に笑ってみせた。