俺様彼氏とわがまま彼女

地獄の一ヶ月の始まり




  『優斗サイド』

  咲と約束をしてから、もうすぐ一週間が経とうとしていた。

  はっきり言って物凄く辛い。地獄のようだ。なぜかと言うと



  それは、一週間前の事だった・・・。


  咲と約束をした次の日、咲と一緒に咲の教室に二人で登校すると、すぐに咲を押しのけて俺の周りには女子が群がりはじめた。

  「いったあーーい」
  
  「大丈夫?。」
  
  「うん。」
 
  咲は、目に少し涙をためながらきいなと話していた。

  (あー。咲かわいいな。)

  俺は、咲を見ながらそう思っていた。だが・・・。

  「優斗、昨日早退したみたいだけど、どこ行ってたの?。」

  甘ったるい声で俺に尋ねてくるのは、俺の取り巻きのボス、如月リア(きさらぎリア)
  俺は、こいつが嫌いだ。何故かそれは・・・
  俺の傍に咲がいると、必ずと言って良いほど咲のことを突き飛ばしたり、俺達の話に入り込んで来たりするからだ。まぁ、この他にも、いろいろあるが全部出したらきりが無い。
  こんな訳で俺は、こいつが嫌いだ。
  まぁ、単純だから、扱いやすいけどな。
  
  
  「ねぇ、優斗聞いてるー。」

  「あぁ、聞いてるよ。」  
  
  「で、どこ行ってたの?。」  

  「ちょっと、病院にね。」

  「何で?。」

  「ひ・み・つ。」

  「「「「キャーーーーー」」」」








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