俺様彼氏とわがまま彼女



  あぁー、うるせぇ。
  もう少し、静かにして欲しいは。

  そんなことを考えていると、俺は背中に鋭い視線を感じた。誰だよ。そう思いながらうしろを振り返ると、咲がこっちをジーと見ていた。

  (何だよ。その目は。)

  そう目で訴えかけると、咲は笑顔で俺の問いに口パクで答えた。

  (デート出来ない事みんなに言わなくていいの。www)

  グッ

  俺は今の今まで忘れていたこ事を咲に言われて顔が引きつってしまった。

  「優斗どうかした。」

  「えっ。どうしてそんな事聞くんだい。」

  「顔が引きつっていたから。」
  
  やべ。顔に出てたか。そんな事より、今は咲との約束の事だ。こいつらにそのまま言うか、それとも・・・他にねぇのか。あぁーだめだ俺のバカの頭で考えてもどうしようもねぇ。もう直球に言うしかねぇ。

  「ねぇ、姫君たちお願いがあるのだけれど聞いてくれるかい。」
  
 「優斗のお願いならなんでも聞くわ。」
  
  「悲しい事に君達と一ヶ月間デートが出来なくなってしまったんだ。」

  「うそ。」

  「嫌だ。」

  「どうしてー。」

  「ごめんね姫たち。」


  そうして、俺の地獄が始まった訳だが・・・。
  のちのち俺は後悔することになるんだ。どうしてこの時如月リアが咲のことを睨んでいるという事にきずかなかったんだって。

  その結果、俺だけでなく、それ以上かもしれねぇーが、咲も地獄になってしまうなんて。 









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