俺様彼氏とわがまま彼女
『海サイド』
そんなにも深刻だったのか。
咲は、泣きながらだが俺の目をまっすぐ見て今までのことを話してくれた。
「こう言う事なんだ。引いたよね。」
「引くわけねぇよ。咲、よくここまで一人で頑張ったな。もうお前は一人じゃない、俺がいる。それにもう二人。」
「えっ!誰、どこにいるの。」
「おい、そこに隠れてんだろ。きいなに優斗。ばればれだぞ。」
「嘘!」
咲はきずいてなかったのか。
「っち。ばれてたか。」
「またばれたー、今度は海に最悪。」
二人は笑いながら出てきた。
「咲、マジでよく頑張ったな。もう大丈夫だから。」
「咲。ごめんね、ごねんね。きずいてあげられなくって。」
きいなは泣きながら咲に抱きついた。
「何で。海が呼んだの。」
「なわけないだろ。咲のあとを付いてきてたんだよ。」
咲はものすごく驚いていたけれど、ここに来た時よりも笑顔だもう大丈夫だな。