君への心
夕日
オレンジ色の大きな太陽が山に隠れる少し前だった。

俺はボーっとそれを眺めるだけ。


ここは俺だけのとっておきの場所。


少し長めの雑草が大きく広がっていて 町全体が見下ろせることができるぐらい高い場所にあった。


俺は毎日ここに来て今日1日のことを忘れる。


こんなちっぽけな高校生活がイヤだったから。


早く忘れたかった。


けどいつしか 一生忘れられない出会いをするなんて知らずに。
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