ルビゴンの河の先
いやがる竹中さんを無理矢理浴槽に沈め、その間に私は遅めの朝食を作り始めた。
といっても目玉焼きに豆腐とナメコの味噌汁といった極シンプルなものだけど。
簡単にそれらをお腹に流し込み、竹中さん用に梅干しの入ったおにぎりを握り終えたところで浴室のドアが開く音がしたので急いでそちらに向かう。
「シャンプーとかちゃんと使えました?」
そう言いながら脱衣所を覗くと、石鹸のよい香りを漂わせた上半身裸の姿があった。
「なっ!…恥じらいというものはないのか!?」
その言葉と同時に湿ったタオルが私の顔をたたく。