ルビゴンの河の先
「ぎゃっ!」
「うるさい。慎みのない女だな」
そう言いながら私をにらんでいる竹中さんの、暖まってほんのり上気した肌がやけに色っぽい。
…てか着痩せする人なのね!意外としっかり筋肉ついてる!
私がぼんやり見とれていると、思いっきり頬をつねられた。
「痛い痛い!てか早く服を…っ」
「だったらここから出て行け。気が散る」
苛ついて歪む表情もまた美人でずっと見ていたかったけど、だんだん本気で苛ついてきたようなので私は走ってリビングに逃げた。
その姿を見て、薄く笑う竹中さんに気づくことはなかった。