ルビゴンの河の先
「………こんなに変わるのか!同じ国とは思えない」
何とか家を出発し、駅前のショッピングモールまで歩いていく間もショッピングモールに着いてからも、竹中さんはずっときょろきょろしっぱなし。
無邪気にあたりを見渡すその様子に思わず笑みがこぼれた。
「…笑うなよ」
「すみません。でもなんだか可愛らしいなぁって」
そう言うと竹中さんは顔を真っ赤にして私をにらみつける。
そこでふとある疑問が浮かんだ。
「そういえば竹中さんっておいくつなんですか?」