ルビゴンの河の先
そのまましょっぴんぐもーるを出ても、あかりは歩き続けた。
歩き続けて行き着いた先は小さな公園。
息も絶え絶えになるくらい必死でここまで辿り着いたのだろう。
人気のない公園の隅で崩れ落ちるように座り込んだ彼女の姿はまるで、小さな子供のようだった。
「…どうしたんだ?」
俺はあかりのすぐそばにしゃがみ込み、震える背中を撫でた。
しゃくりあげるように泣き続けるあかりはそれでも何か話したげに息を吸う。慌てなくていい、と静かに言えば、こくりと頷いて。
「―――、わたし、は」