誘う華



ーーー……



気付くとあたしはベットで横になっていて、もう外も色づき始めていた



あれ?あたし倒れたよね?


「ベル!大丈夫か!」


横になったまま声のする方に顔を向けるとゼオンがあたしの手を握りながら見ていた。



「あ!?ご、ごめん!」

ゼオンは慌てて手を離した。


「アロン様達は…?」


「えっ…あっ、もう帰ったよ。」


「そう…。あたし、気絶しちゃったのね。」


「毎晩血を吸われてれば、当たり前だ。ベルが気を落とす必要はない。」


むしろあいつらが遠慮すべきなんだ、なんて小声で言っているゼオンをみて笑ってしまった。
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