誘う華
「…ッ!『ドール』狩り!?どういうこと…?それに…敵はどこ?」


「俺にもわかんねぇ。気配すら感じッ!?」


―ドゴォオン―


言い終わらないうちにゼオンは壁に向かって真横に飛んでいった。

飛んだというより、体を殴られたように。


「ゼオン!!」


パラパラと壁が崩れる中、ゼオンは肩で息をしながら、ヨロヨロと立ち上がる。

恐怖とゼオンが痛め付けられている事にたいして涙で視界が歪む。
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