誘う華
「ベル。朝飯の用意してあるから食え。」


「ありがとう。…ねぇ、ゼオンも魔物なのに、あたしといて平気なの?」


「…たしかにベルはいい香りがするけど、俺達は生まれた時から一緒だろ…慣れ…かな。それに、仕事だしな。」


そういってニカっとあたしに笑う。

ゼオンは言葉遣いが悪いけど、優しさが伝わって来る。

パンを頬張りながら、ゼオンの仕事している姿を眺めた。
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