未来は明るく…
それから20分くらい経つと、続々と4組新メンバーが集まった。

「あ、Aース! 久しぶり!」
「えっと…」

この人、誰?

見覚えのない、他校出身の女子が、私に声をかけてきた。
私の苦手な軽々しい人だ。

「覚えてないの? 小5のインリーダーで同じ班だった、みったんだよ~!」
「あー! みったんか!」

名前しか覚えてないや…。

「Aース! あたしの事も覚えてる?」

また違う女子が私に声をかけてくる。

「同じ班だった人だよね、えっと…」
「コタロウだよ! 同じクラスだったんだ!」
「そうだね、2人とも、よろしく!」

私は覚えていないのに、相手は1年間も会っていない人を覚えているなんて…
なんだかとても気持ちが良かった。
< 4 / 90 >

この作品をシェア

pagetop