未来は明るく…
合唱祭の結果はぼろぼろだった。

『空駆ける天馬』は、難しいから絶対に銀賞行く。

それが伝統になっていたのに……
私達は銅賞だった。
――最下位だった。



終わった時間は16時。
今日は部活もない。
久々に早く学校に帰れるなぁ、と思っていたのも束の間だった。
私の嫌いな担任が、私の方に近寄って来たのだ。

「ちょっといいかしら?」

やだよ。
でも、そうはいえず、私は良い生徒を装って、

「わかりました」

と言った。

どうせまだ16時だ。
17時前には帰れるだろう。
そう思い、私は先生についていった。


ついていった私が馬鹿だった。


それが後から気付いた事。







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