黒い炎
退屈な日常
誰といても何をしていてもツマラナイ。
呼吸すらも煩わしい…。
そんな日常を繰り返していた。
「…たりぃ…」
空き教室の椅子に座り、脚を机の上に投げ出した。
「ねぇーゆうやぁ…シよ?」
甘ったるい声に、甘ったるい匂いをプンプンさせ、俺に纏わりつくオンナ。
「彼氏に叱られますよ?麗奈センパイ」
腕に絡みつく指先を引き剥がした俺に、拗ねたように甘えるこのオンナは、所謂センパイってやつ。
「だってぇ~アイツ下手なんだもん」
「下手って…」
指先を滑らせ俺のベルトに手をかける。
「優弥…上手いし…ねっ…ダメ?」
上目遣いでペロリと舌なめずりするオンナを前に、俺は正直うんざりしていた。