黒い炎
忘れたいのに忘れられない…突如として獣と化した彼のぎらついた眼。
荒い息遣いに、身体に触れた手の感触。
まだまだ子供だった私には彼が、あの行為が怖かった…。
あの時から、『男は怖くて苦手』そうなった筈なのに、どうしてか優弥くんに目がいく…自分でも本当は解ってる気になってるって。
あの行為の中に恐怖と…ほんの少し感じた気持ちよさ…彼となら優弥くんとなら?
本当に怖いのは、そんな事を思う自分自身なのかもしれない…