黒い炎
鈴の姿を思い浮かべては溜め息を吐き、気が付けばぼんやりとしている…これってなんなんだ?
「だぁっクソッ…わかんねー!」
明らかに増えた溜め息の数…わけが解らず混乱する頭を抱え込んだ。
静寂の中、何故?どうして?そればかりが頭を巡る。
静かな部屋で、1人頭を抱え込んだ俺の心が辿り着いたのは…。
『鈴に会いたい』
暫く姿を見せない鈴に、優弥は堪らなく会いたかったのだ。
会いたい…素直にそう思った…そして彼女に触れたい。