黒い炎
人と接するのが怖くなり友達も減った…でも桜ちゃんだけは、いつも私の傍にいてくれた。
よく気が付いて明るくて、いつも私を助けてくれる…桜ちゃんみたいになりたいな…何度思ったかしれない。
桜ちゃんは『世話役は弟がいるからかな?』…ウザがられるけどねって、べっと舌を出して言ったっけ…。
弟…優弥くんの存在は知ってはいたけど、本人に会う事は無かった。
きっと…桜ちゃんは今まで会わせないようにしてくれていたんだ…私が男の子苦手だから。
初めて優弥くんに会った日、優弥くんが家にいて桜ちゃんも驚いてたし…優弥くんはいつも帰りが遅かった…だから桜ちゃんはお家に呼んでくれていたんだね。
リビングで待つ桜ちゃんに微笑む。
ありがとう…心の中で言いながら。