黒い炎
鈴は利用できない…でも…触れたい。
触れたいと思った初めての女。
彼女を乱し壊したい衝動にかられる…俺はやっぱり歪んでる。
泣かせてしまうかもしれない…壊してしまうかもしれない。
それでも…俺は…鈴に会いたい。
こんな俺が彼女を思うのは罪なのだろうか…。
ーーーーー…
素直になれと言われたからって訳じゃねぇけど、馬鹿みたいに早く家に帰る毎日。
今日は居るんじゃねぇか?なんて期待して…玄関のドアを開ける。
朝と変わりない玄関…淡い期待は落胆に変わる。
最近増えたため息と共に落ちる肩…何なんだよ俺は。
「わかんねぇ」
変わり始めた自分に気付かない振りをして、何も無かった様に靴を脱いだ。