黒い炎
「こんな所で何してたの?」
「ちょっと欲しい物があっただけよ…もう用は済んだから帰るんだけど…一緒に帰る?」
亮の問いに返した桜の言葉に、チラリと俺を見たヤツ。
「あ!俺も見たい所が、あるんだよねー…桜さん付きあってくんない?だめ?」
「え…でも鈴、今日は家に寄る予定になってるし…」
答えた桜の横で、申し訳なさげに口を開く鈴の頭にポンと手をやった。
「私なら…」
「俺が一緒に帰るわ」
「「え?!」」
桜と鈴は驚いた表情で俺を見て…亮はニヤニヤ笑ってやがる。