黒い炎
互いの闇
それから…俺たちは何度もキスをした。
「彼女になったんだからいいだろ?」と俺から強引にしたのだけど。
「…ほんとうに…わた…わたしが彼女になってもいい…の…かな?」
キスの合間…小さな声で不安げに瞳を揺らし鈴はそう言った。
「お前がいい…今更やっぱりナシなんて許さない…俺だって彼氏なんて初めてだし」
「彼氏…?」
「お前が彼女なら俺は彼氏だろ?不服か…?」
「ち、ちがっ…そうじゃなくて…えっとそのっ…ゆうやくんが彼氏、わたしが彼女…なんだか照れるね…///」
ふふっと笑った鈴…くすぐったい様な不思議な気分だ。
恥ずかしくなった俺は彼女を引き寄せ腕の中に閉じ込めた。
「きゃっ…ゆうやくん?…あれ?…顔赤い?」
「見るな!」
モゾモゾと腕の中を動き顔を上げた鈴に赤くなった顔を見られ、これ以上見られたくなくてさらにキツく抱きしめた。