黒い炎
ぐっと肩を掴みその瞳に訴えかけた。
瞳を濡らし赤い顔をした鈴がコクンと頷く。
たまらず抱きしめれば、小さな手は俺の背中に回り同じ様に抱きしめ返す。
きゅっと胸が締め付けられる。
何だかそれが心地いい…。
一緒にいたいとか、抱きしめたいとか触れたいとかドキドキするとか…それが「好き」と言う事ならば俺は…間違いなくこいつが…鈴が…。
「……好きだ」
思わずこぼれ落ちた言葉。
「……っ…ゆうや君?」
「 好きだ、俺…お前が…鈴が好きだ…そばに居たい、触れたい、抱きしめたい…会えないと苛つく…こんな気持ち初めてなんだ…」