黒い炎
太腿から腰をなぞり、その手は柔らかな膨らみに辿りつく。
「……っん…」
柔らかさを確かめるように動かした掌に鈴は小さく声を出し身をよじる。
その姿は俺の欲情を煽る。
「煽んないでよ」
「……ぇ?煽る?…んっっ…」
潤んだ瞳で俺を見るから堪らず唇を塞いだ。
「そんな反応されたら我慢できなくなるだろ?」
唇を離しそう囁けば、鈴は恥ずかしげに俯き耳まで赤く染まる。
きっともうすぐ奴らが帰ってくる。
こんな可愛い鈴の姿を誰にも見せたくない。
唇に触れるだけのキスをして鈴をおこした。
どうしたの?何て顔する鈴を抱きしめ直す。
「俺…お前の事…大事にしたいんだ…鈴初めてだろ?だから…ちゃんとしたい。もうすぐあいつらも帰ってくるだろうしな…。」
「…ゆうや君…ありがとう。」
俺の胸の中で恥ずかしそうに笑った鈴が心から愛おしく感じた。