黒い炎
近くの公園に移動し話すことにした。
人に聞かせたい話ではないから…。


ベンチに座る鈴の隣りに俺も座る。

やつは少し離れて立っている。


「大丈夫か?」

「うん…」

あまり顔色は良くないな…。


「で?話ってなに?」


俺はさっきから黙ってつったっている
男に声をかけた。


「あのっ!…その…ごめん、ごめんなさい、

すみませんでした…ずっと謝りたかった!

俺のせいで君を深く傷つけた…冷静に

なってなんて事をしたんだと…怖くなった」

男は頭を下げそう言った。
< 194 / 207 >

この作品をシェア

pagetop