黒い炎
最初に女を抱いたのは、中1の時…や、あれは抱かれたのか?
親が用意した家庭教師の女、あの女はまだ何も知らなかった、小学生だった俺に悪戯を繰り返した。
あの女に悪戯されてるなんて、桜にもハルさんにも言えなかった…。
そして…受験も終わり無事に中学に合格した時…俺はあの女に抱かれた。
繰り返されるその行為は、いつしか俺の心まで侵していった。
ある時、異変に気付いたハルさんによって女の行為は止められる、そして女は二度と家に来ることは無かった。
"優弥さんの為です"と誰にも言わなかったハルさん。
俺も誰にも知られたくなかった。
ハルさんは…
『気が付かなくてごめんなさい』
と、俺をキツく抱き締めてくれた。