黒い炎
嫉妬の炎

「ねぇ…ゆうやー今日もだめぇ?」



放課後の視聴覚室。



静まり返った室内に響く猫なで声。



ペロリと赤い舌を出し、抱き付いた胸から上目遣いに俺を見上げる。



黒い炎が揺れる。



「抱いて欲しいか?」


「…え…?…なにっ?」



「やりてぇのかって聞いてんだよ…淫乱女」


「なっ!ゆう…きゃっ」



髪を掴み強引にテラテラと光る唇を塞いだ。



絡ませ吸い上げた舌を離し、センパイに目線を合わした。



「どうなんだよ?」



制服の上から胸を鷲掴む。



「あ…どうして…こんな」


「どうして?やりてぇのかやりたくねぇのか…聞いてるだけだけど?酷くしてもいいなら抱いてやるよ」

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