竜王様のお気に入り
住み慣れた家を出る。
もう二度と、ここに戻る事はない。
サツキは、静かに歩みを進めた。
「姉様。
姉様は竜王様の所から、いつ帰ってくるの?
明日?その次?」
屈託なく問いかけるキサラギに、悪気はまったくない。
「そうね・・・。
帰って来れれば嬉しいんだけど・・・。
たぶん無理ね。」
「どうして?
竜王様はイジワルなの?」
サツキはキサラギに
「食べられちゃうからよ。」
とは、言えなかった。
「ふふっ・・・。
意地悪とは、違うと思うけど。
また会えたらいいわね。」
そう言って、サツキはキサラギの手を握った。
もう二度と、ここに戻る事はない。
サツキは、静かに歩みを進めた。
「姉様。
姉様は竜王様の所から、いつ帰ってくるの?
明日?その次?」
屈託なく問いかけるキサラギに、悪気はまったくない。
「そうね・・・。
帰って来れれば嬉しいんだけど・・・。
たぶん無理ね。」
「どうして?
竜王様はイジワルなの?」
サツキはキサラギに
「食べられちゃうからよ。」
とは、言えなかった。
「ふふっ・・・。
意地悪とは、違うと思うけど。
また会えたらいいわね。」
そう言って、サツキはキサラギの手を握った。