竜王様のお気に入り
部屋に入ってすぐ、ヤヨイの目飛び込んできたのは、マネキンに着せられた繊細な衣装。
コハクが身に着けていた衣装である事は、直ぐに分かった。
だってそれは、上品な琥珀色のドレスだったから。
胸元には金と深い緑で、丁寧な刺繍が施されている。
オーガンジーのような透けた素材と、すべらかな絹が相まって、シンプルだが若々しい印象の落ち着いたドレスだった。
きっとコハクは、このドレスに相応しい、美しい女性であろうと、ヤヨイにも容易に想像できた。
「コハク様は、それはそれは大変に、素敵なお方でございました。」
ドレスに見入っていたヤヨイに、ポツリとイオリが言った。
「コハク様は本当なら、王妃陛下になられるべき、お方だったのです。」
ヤヨイは耳を疑うその言葉に、勢いよくイオリを振り返った。
コハクが身に着けていた衣装である事は、直ぐに分かった。
だってそれは、上品な琥珀色のドレスだったから。
胸元には金と深い緑で、丁寧な刺繍が施されている。
オーガンジーのような透けた素材と、すべらかな絹が相まって、シンプルだが若々しい印象の落ち着いたドレスだった。
きっとコハクは、このドレスに相応しい、美しい女性であろうと、ヤヨイにも容易に想像できた。
「コハク様は、それはそれは大変に、素敵なお方でございました。」
ドレスに見入っていたヤヨイに、ポツリとイオリが言った。
「コハク様は本当なら、王妃陛下になられるべき、お方だったのです。」
ヤヨイは耳を疑うその言葉に、勢いよくイオリを振り返った。