竜王様のお気に入り
イオリがそっと扉を開けると、そこには炎のように、燃えるような赤い髪をした麗しい青年が、腕を組んで佇んでいた。
漆黒の瞳には、苛立ちの色が浮かんでいる。
コウリュウはヤヨイを見て、感情を持て余している自分自身に、苛立っていた。
琥珀色の瞳を持つ者を、この部屋でもう一度見てみたい。
そんな事を思ってしまった自分に・・・。
「話は済んだか?
一刻も早くコハクの部屋から出ていけ。」
恐ろしく感情のないコウリュウの言葉が、刺すようにヤヨイに降ってきた。
『自分がここを、指定したんじゃなかったの?』
と、理不尽に思いながらも、ビクビクとしながらヤヨイは従う。
「はい。ごめんなさい。」
ヤヨイはいたたまれずに、イオリに視線を向けた。
イオリは相変わらず人形のような表情をしているが、ドアに添えていない方の手で外へ出るようにヤヨイを促した。
漆黒の瞳には、苛立ちの色が浮かんでいる。
コウリュウはヤヨイを見て、感情を持て余している自分自身に、苛立っていた。
琥珀色の瞳を持つ者を、この部屋でもう一度見てみたい。
そんな事を思ってしまった自分に・・・。
「話は済んだか?
一刻も早くコハクの部屋から出ていけ。」
恐ろしく感情のないコウリュウの言葉が、刺すようにヤヨイに降ってきた。
『自分がここを、指定したんじゃなかったの?』
と、理不尽に思いながらも、ビクビクとしながらヤヨイは従う。
「はい。ごめんなさい。」
ヤヨイはいたたまれずに、イオリに視線を向けた。
イオリは相変わらず人形のような表情をしているが、ドアに添えていない方の手で外へ出るようにヤヨイを促した。