竜王様のお気に入り
普段から身だしなみを気にするサツキとは違い、あまり身なりに気を使わないヤヨイだが、今日は唇に薄く紅を差してもらった。
巫女の傍らに付き添う、お側付きの役目を仰せつかって、ヤヨイは少し照れくさく、大人になったような気分だ。
しかしサツキの隣に控え、ヤヨイも間近で竜王様の目に留まるのである。
絶対に、粗相があってはならなかった。
浮かれてなど、いられない。
「姉様。大丈夫よ!」
サツキを気遣って、殊更明るくヤヨイは言葉をかけた。
キサラギと手を繋いで歩くサツキは、ふっと表情を緩ませる。
ヤヨイに自信満々にそう言われると、本当に竜王様と幸せになれそうな気になるから不思議だ。
「あっ!おい、皆。
巫女様が来たぞ。」
ついに・・・到着してしまった。
巫女の傍らに付き添う、お側付きの役目を仰せつかって、ヤヨイは少し照れくさく、大人になったような気分だ。
しかしサツキの隣に控え、ヤヨイも間近で竜王様の目に留まるのである。
絶対に、粗相があってはならなかった。
浮かれてなど、いられない。
「姉様。大丈夫よ!」
サツキを気遣って、殊更明るくヤヨイは言葉をかけた。
キサラギと手を繋いで歩くサツキは、ふっと表情を緩ませる。
ヤヨイに自信満々にそう言われると、本当に竜王様と幸せになれそうな気になるから不思議だ。
「あっ!おい、皆。
巫女様が来たぞ。」
ついに・・・到着してしまった。