竜王様のお気に入り
二人のやりとりを、直ぐ横で聞いていたイオリは、嫌な予感を覚えた。
「コウリュウ様。
ヤヨイ様には一先ず、竜王陛下の元に、お帰りになっていただくのがよろしいかと。」
それはヤヨイのための言葉ではなく、コウリュウのための言葉であった。
ハクリュウのお気に入りの娘を、勝手に扱うなんて許されるはずはなく、そんな事が知れたら、今度は壁に飛ばされるだけで、済むはずがない。
頭を下げたまま、イオリはコウリュウの言葉を待つ。
「ふっ・・・。
お互い様だとは思わないか、イオリ?
最後にコハクの味をみたのは、誰だったろうな・・・?」
「コウリュウ様。
ヤヨイ様には一先ず、竜王陛下の元に、お帰りになっていただくのがよろしいかと。」
それはヤヨイのための言葉ではなく、コウリュウのための言葉であった。
ハクリュウのお気に入りの娘を、勝手に扱うなんて許されるはずはなく、そんな事が知れたら、今度は壁に飛ばされるだけで、済むはずがない。
頭を下げたまま、イオリはコウリュウの言葉を待つ。
「ふっ・・・。
お互い様だとは思わないか、イオリ?
最後にコハクの味をみたのは、誰だったろうな・・・?」