竜王様のお気に入り
秘密の話
少し離れたところから、ハクリュウはしばらく無言のまま、コウリュウを見据えていた。


ただジッと見据えているだけ。


なのにコウリュウは、その圧倒的な威圧感に、押し潰されそうになっている。


ハクリュウはコウリュウから視線を外す事なく、イオリに問いかけた。


「イオリ、どうだ?
ヤヨイはお前の目に、どう映った?」


「はい。
とても素直なお方だと、お見受け致しました。」


ふん。と、ハクリュウは鼻で笑い、イオリへと視線を移す。


「そう見えたか?」


「はい。」

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