竜王様のお気に入り
上空からの気配と共に、フッと、辺りが陰った。
何やら神々しい程の、視線を感じる。
仰向けになっているサツキは、思わずギュッと目を瞑り、ヤヨイはゆっくりと天を仰ぎ見た。
そのヤヨイの目に、飛び込んできた光景・・・それは。
真珠色に輝く鱗。
右から左。左から右へと頭を動かして全体を眺める。
なんと巨大で荘厳な白龍。
黒曜石の如く漆黒の瞳は、しっかりと獲物を捉えて離さず、じっくりと凝視していた。
微動だにしない白龍は、巫女の品定めでもしているのであろうか。
なかなか動く気配がない。
もしや…。
巫女に不備でもあったか?
不安がよぎる。
空中に浮遊する、巨大な白龍の姿を伺っていた村人達は、ざわめき始めた。
何やら神々しい程の、視線を感じる。
仰向けになっているサツキは、思わずギュッと目を瞑り、ヤヨイはゆっくりと天を仰ぎ見た。
そのヤヨイの目に、飛び込んできた光景・・・それは。
真珠色に輝く鱗。
右から左。左から右へと頭を動かして全体を眺める。
なんと巨大で荘厳な白龍。
黒曜石の如く漆黒の瞳は、しっかりと獲物を捉えて離さず、じっくりと凝視していた。
微動だにしない白龍は、巫女の品定めでもしているのであろうか。
なかなか動く気配がない。
もしや…。
巫女に不備でもあったか?
不安がよぎる。
空中に浮遊する、巨大な白龍の姿を伺っていた村人達は、ざわめき始めた。