竜王様のお気に入り
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ハクリュウとヤヨイは、コハクの部屋を後にして、自室へと戻っていた。
コウリュウは、明らかに何か言いたげだったのだが、ハクリュウは敢えて聞く耳を持たなかった。
ヤヨイを分け与えない事も、代わりの生け贄を望まない事も、くつがえす気はないらしい。
ヤヨイは、突然のハクリュウの辞めます宣言に、戸惑いを隠せない。
この先、ヤヨイ以外を求めない、と、ハクリュウは言ってくれた。
でもヤヨイは、ハクリュウが竜王を辞める事を、望んだわけではないのだ。
「ハクリュウ。」
真珠色の豪奢な椅子に座り、シレッと窓の外を眺めているハクリュウに、ヤヨイは困惑した声をかけた。
「俺、竜王辞めるよ。」
窓の外を眺めたまま、ハクリュウはヤヨイが言うであろう言葉を予測して、意地悪く先に答えを言ってみた。
ハクリュウとヤヨイは、コハクの部屋を後にして、自室へと戻っていた。
コウリュウは、明らかに何か言いたげだったのだが、ハクリュウは敢えて聞く耳を持たなかった。
ヤヨイを分け与えない事も、代わりの生け贄を望まない事も、くつがえす気はないらしい。
ヤヨイは、突然のハクリュウの辞めます宣言に、戸惑いを隠せない。
この先、ヤヨイ以外を求めない、と、ハクリュウは言ってくれた。
でもヤヨイは、ハクリュウが竜王を辞める事を、望んだわけではないのだ。
「ハクリュウ。」
真珠色の豪奢な椅子に座り、シレッと窓の外を眺めているハクリュウに、ヤヨイは困惑した声をかけた。
「俺、竜王辞めるよ。」
窓の外を眺めたまま、ハクリュウはヤヨイが言うであろう言葉を予測して、意地悪く先に答えを言ってみた。