竜王様のお気に入り
「気に入った?」


「!!」


突然の声にヤヨイは驚いた。


辺りに人は居なかったはず。


「・・・誰なの?」


ヤヨイは恐る恐る、広い空間に向かって声をかけてみた。


「えっ?俺?」


あろうことか、すぐ隣で声がした。


びくっと、ヤヨイは声のする方を向く。


するとヤヨイの隣には、腕で頭を支え横たわり、にっこりとこちらを見て寛いでいる美青年がいたのだ。


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