竜王様のお気に入り
「姉様は竜王様の所に行くの?」
サツキの二番目の妹キサラギが、キョトンとして言う。
10歳の可愛らしい女の子だ。
龍神の長である竜王様。
竜王様は天界より直々に、贄を受け取りにお出ましになる。
連れて行かれたらどうなるのかは、誰も知らない。
未だかつて、帰ってきた巫女は居ないのだ。
サツキは巫女として、生贄になる決意はしているものの、実際竜王様の所でどうなってしまうのか、不安でいっぱいだった。
考えないようにしても、思い浮かんでしまう顛末。
『きっと食べられるんだ・・・。』
上手い言葉が見当たらず、サツキは返す言葉の代わりに、静かにキサラギに微笑んで見せた。
サツキの二番目の妹キサラギが、キョトンとして言う。
10歳の可愛らしい女の子だ。
龍神の長である竜王様。
竜王様は天界より直々に、贄を受け取りにお出ましになる。
連れて行かれたらどうなるのかは、誰も知らない。
未だかつて、帰ってきた巫女は居ないのだ。
サツキは巫女として、生贄になる決意はしているものの、実際竜王様の所でどうなってしまうのか、不安でいっぱいだった。
考えないようにしても、思い浮かんでしまう顛末。
『きっと食べられるんだ・・・。』
上手い言葉が見当たらず、サツキは返す言葉の代わりに、静かにキサラギに微笑んで見せた。