竜王様のお気に入り
一方、そんな無情な竜王、ハクリュウの部屋では・・・。
ベットの上にうつ伏せになり、両手で頬を支え、まだ目覚めないヤヨイを眺める、冷酷とはかけ離れたハクリュウが居た。
自分を求めて止まない巫女達のことなど、食事としか思った事のない、薄情で麗しい支配者は、今は影を潜めているようだ。
目の前で眠るヤヨイの、頬をつつこうか、鼻をつまもうか、髪に指を絡ませようか。
ヤヨイをどうやって起こそうかと、楽しそうに考えている真っ最中なのである。
ニヤニヤという表現が、一番しっくりくる笑顔。
そんな寛いでいる姿は、冷酷無比な竜王陛下などではなく、優しい微笑みを浮かべ、久々に安らいでいる素のハクリュウであった。
ベットの上にうつ伏せになり、両手で頬を支え、まだ目覚めないヤヨイを眺める、冷酷とはかけ離れたハクリュウが居た。
自分を求めて止まない巫女達のことなど、食事としか思った事のない、薄情で麗しい支配者は、今は影を潜めているようだ。
目の前で眠るヤヨイの、頬をつつこうか、鼻をつまもうか、髪に指を絡ませようか。
ヤヨイをどうやって起こそうかと、楽しそうに考えている真っ最中なのである。
ニヤニヤという表現が、一番しっくりくる笑顔。
そんな寛いでいる姿は、冷酷無比な竜王陛下などではなく、優しい微笑みを浮かべ、久々に安らいでいる素のハクリュウであった。