【短編】Sweet Chocolate

◆本編

「りーのっ、明日は何の日でしょう？」


放課後、親友であるユカに聞かれた


明日…？


「何かあるの？」


「もう！バレンタインよ、バレンタインデー！！」


あ、本当だ…


「忘れてた…あはは」


「笑い事じゃないわよ。バレンタイン忘れるなんて乙女失格！」


「えぇ！ユカ～～」


「仕方ない…あたしの家来て作る？」


「うん♪でも、あげる人いないよ？」


「なぁに言ってんの、あの山ちゃんがいるのに。」


「山ちゃんって…愁のこと？」


愁…山本愁は、あたしのお隣さん。


クラスもお隣で女子からはすごい人気がある。


「そうよ、山ちゃんにあげないでどうするの。」


そんなこと言われたって…


実を言うと、少し愁のこと気になってたり…