涙なあたしと笑顔なあなた
声をかけてみるとやっぱり転校生だった。
それにしてもすごい変な奴。
いきなり人の顔ガン見して来るし・・・
なんかずっと顔真っ赤。
まぁ・・・可愛いと思わなくは・・無い。
ってゆうか、好みかも・・・とか思ってしまった。
160ないんじゃないかってくらいの身長
やたらと小さい顔
右目にある泣きぼくろ
かすかに香って来るシャンプー
茶色いセミロングの髪
どれをとってもモテる要素ばっかりだった。
俺はわりと女子とも男子とも話す方で、そのへんで会った女子と登校したって別に怪しまれたりはしないけど、なんか今日は意識しちゃって教室に入る前に自分から別れた。
「よ、よろしくお願いします」
いつまでも顔が真っ赤な春ちゃん。
男子がちょと浮かれ気味なのがわかる。
クラスの男子が春ちゃんにあだ名をつけた。
"はるちん"
なんか"春ちゃん"よりも親近感。
俺がつけたかったな、あだ名。