涙なあたしと笑顔なあなた

side 春


瑞希君とお買いもの!!

土曜日にデート!!

やったー!!


教科書見せてもらえないか聞いただけなのに、気付いたら土曜日に会える事になってた。



何着て行こうかな?

やっぱり制服?

うーん、でも休みの日だから私服にしようかな・・・

ワンピースとか可愛いかも。

でもまだ寒いかも・・・



「はる、ご飯出来・・・って、うわ、何この服の量・・。脱いだもの床に置くなよ・・・」

「あ、ごめんごめん」

呼びに来た聖がびっくりするくらいあたしの部屋は洋服まみれになっていた。

「ご飯?ちょっとかたずけたら行くから先に食べてて」

「高3にもなって・・片付けくらいしろよな」

「はぁーい」

「あ、それと、今度の土曜日一緒に教科書買に行こうぜ」

あ、そっか、聖も買わなきゃいけないんだ。

「え、っと・・・1人で行くからいいや」

あたしが笑顔で断ると、聖はちょっと不機嫌そうな顔で「ちっ、じゃあ繭ちゃんの誘い断らなきゃよかったぜ」と言って居なくなった。



聖のくせにモテちゃって。



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