涙なあたしと笑顔なあなた
-土曜日-
待ち合わせの30分前についてしまったあたし。
「うぅー、寒い・・・」
公園で待ち合わせしてたあたしはベンチに座ると指先に息を吐きかけた。
「楽しみ過ぎて早く来るとか・・・あたしってば小学生・・・」
もう少し遅く出ようかとも思ったけど、瑞貴君の笑顔が離れなくて、早く見たくて、つい急いでしまった。
悲しい事があれば1人きりになって泣くのがお決まりなあたし。
ずっと笑顔な瑞希君に憧れちゃうんだ・・・。
ピリリリリリ
1人でぼーっとしてると、ケータイが鳴った。
誰からだろう・・・?
受信BOXを開くと、同じクラスになって初めてメアドを交換した堀江緩奈からメールが入っていた。