涙なあたしと笑顔なあなた
「ごめん、待ったよな」
送信し終わると丁度瑞希君が走ってきた。
「全然待ってないよー。今来たとこ」
「嘘だー 春ちゃん、唇青い」
え、青いとか最悪・・・
って、30分も前に来たあたしが悪いんだけど・・・
「さ、寒いし、早くいこ?」
あたしはとりあえず歩き出した。
「あ、待って」
「ひゃ、あつっ」
瑞希君に呼びとめられたと思ったら、ほっぺたに熱を感じた。
「ホットコーヒー。寒いだろ?飲んで行こうぜ」
瑞希君が笑顔でそんな事言って来るから、あたしの顔、今きっと真っ赤。
「うん・・・」