涙なあたしと笑顔なあなた
赤いベンチに2人並んで座る。
隣に居る瑞希君はかっこよくて、あたしをドキドキさせる。
コーヒー飲んでる姿も、むせてるとこまでかっこいいと思っちゃう。
瑞希君てなんで彼女居ないんだろう・・・
こんなにかっこ良くて優しいのに。
「ねぇ、瑞貴君」
「ん?」
「瑞希君ってさ、好きな人とか・・居ないの?」
「っ・・・げほっ・・い、イキナリどうしたの?」
瑞希君はむせてちょっとコーヒーをこぼしちゃった。
「え、ご、ごめん・・・でもこんなにかっこいいのになんで彼女居ないのかなーって」
・・・ん?
あたし今さりげなく"かっこいい"とか言ったような・・・
「ちょ、また何ゆってんの。俺かっこ良くないし」
い、今さら恥ずかしい・・・
「いや、かっこいいよ。告白とかされるでしょ?なんで断っちゃうの?」
なんかさっきから自分で自分の事追い込んでるなあたし・・・。