涙なあたしと笑顔なあなた


「3年で買わなきゃいけない教科書はこれとこれで・・・って、聞いてる?」

「え、あ、ごめん。ちゃんと聞いてるよ」


さっきの言葉と表情がちょっと気になって、お店に入ってからもそのことばっかり考えちゃう。

「ついでにこれ必要な物。買っと居たほうが良いと思う」

「ありがとー」

あたしがぼーっとしてる間に瑞希君は一式そろえてくれた。


「5740円になります」

あーぁ、微妙な感じで終わっちゃったな・・・

結構楽しみにしてたのに。



お店を出るとさっきより暖かくなってた。

「今日はありがとね」

瑞希君にお礼を言って帰ろうとした。


「あー、まって」


瑞希君に呼びとめられたけど。



「あの・・・連絡先とか聞いていい?」

ケータイをひらひらさせる瑞希君。


う・・・嬉しい。




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