涙なあたしと笑顔なあなた
放課後になると藤村君はいつも迎えに来てくれた。
「春ちゃん、かえろ」
「うんっ」
サッカー部の部室に向かう瑞希君を横目にあたしたちは手を繋いで帰る。
なんか藤村君の事傷つけてる気がして辛い・・・。
つないでる右手をぎゅっと握る。
付き合ってからしばらくはずっとあたしの事を慰めてくれた。
そんな藤村君に救われてた。
最初は抵抗があったこんな付き合いも慣れてきた。
それに緩奈ちゃんも祝福してくれてる。
「春ちんおめでとぉ~!!」
ほんとにいい友達だな、って思った。