涙なあたしと笑顔なあなた
「緩奈ちゃんに・・・何してんの・・・」
震える声で女の子を責めようとするけど、上手く言葉が出て来ない。
怖い・・・
怖いよ・・・
「春ちん、逃げて!!」
緩奈ちゃんが叫んだときにはもう遅くて、
あたしのお腹にはカッターが突き刺さって・・・
血が床に流れ落ちた。
「っ・・・い・・たっ・・・」
腹部に感じる痛み。
「澪、さすがにやばいよ・・・」
「ちょ、逃げよう」
「でも・・・」
まだ何かあたしにしようとしてる"澪"って呼ばれた子を連れて、ファンは走って居なくなった。