涙なあたしと笑顔なあなた
「転入生の高橋春さんです。みんな仲良くしろよー」
「よ、よろしくお願いします」
担任の軽い挨拶とともにみんなに頭を下げる。
「春さんだからー、はるちんでいいですかぁー?」
いかにもお調子者っぽい男子が叫んだ。
「え、あ、好きなように呼んでください」
「おっけー!!はるちん♪」
た、楽しそうなクラスでよかったぁー・・
「高橋の席は・・・岡田の隣でいいな」
「あ、はい」
あたしは心の中でガッツポーズをした。