ほんとの気持ち
その日は
私も満月ちゃんも
部活が休みだったので
放課後教室で
相談とやらを聞くことにした
そして少し世間話を
したあと満月ちゃんは
恥ずかしそうにしながらも
真剣な顔で言った
「 単刀直入に言うけどー
あたし中田くんのことが
好きなの!」
っ!!!??!
信じられなかった
こんな可愛い子が中田を
好きだなんて。
でも表情を見れば本気だって
わかった
「 うちができることは何でもする! 満月ちゃん可愛いから絶対いけるよ。」
満月ちゃんの顔が
一瞬綻んだように見えたが
どこか不安そうだった
「 結衣ちゃんが協力してくれるなんて嬉しい。で、でも本当にいいの?」
「何遠慮してんのー?笑 全然オッケーだよ♪ 」
「ありがと!」
「あ、せっかく仲良しに
なったから'満月'って呼ぶね」
「じゃあ、あたしも ちゃん やめるね」
そしてその日は
帰ることにした