アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
「そっか」
はっきり言っとくけどさ、と三神さんは話し始めた。
「キレて怪我させたヤツが悪いんだからね?
理由はどうあれ、そんな行動は許したらいけないよ
沙理のせいじゃない
それに、俺、沙理が結婚してるの知ってて抱いたんだよ
遊びでセックスできるような女じゃないのもすぐわかった
ほんとは一回きりにしないといけなかったのは俺なんだよ
でも、ダメだった
空港でさ
ここで車から降ろしたらもう二度と会えないって思ったら、耐えられなかったんだよ
離婚して一緒になれって言ったのも、沙理を動揺させるためだよ
それで旦那にバレたら俺に話すって思ったんだよ
だから、全部俺のせいだよ
あと、離婚させたのは俺
沙理と一緒になりたくてやったんだからね
俺がやりたくてやった事だよ
だから友樹君に恨まれるのは俺
わかった?
沙理じゃないとダメなんだよ
運命だって言っただろ
もしも何か起こっても、俺が全力で守るから
全部、俺が背負うから」
そこで息を吐いた三神さんは、頭を振った。
「あーもう…とにかく…!」
静かに話し続けていた声の調子が変わって、口調が強くなる。
「もう二度と離さないから!
俺から逃げられるなんて思うなよ?」
抱きしめられて、耳元で「絶対に逃がさない」と呟きが聞こえた。
「だから」
指が頬に触れて顔を上げると、黒く輝く瞳から揺れる感情が伝わってくる。
「俺と永遠に一緒にいよう」
三神さんの言葉が心に触れて、私の全てを満たしていく。
ただ、ただ、好きで、大好きで。
今度こそ、絶対にこの手を離したくない。
もしまた咎を負うとしても、この人がいれば乗り越えられる。
「好きになったらダメってわかってたのに大好きになってしまったのは私です。
その刻印だって、本気でそう思ったからです」
この人と一緒に生きていきたいと、強く想う。
「一緒に、私も背負います」
初めて、自分から三神さんの手を握る。
「ずっと。あなたとずっと一緒に」
今やっと、心のままに愛を告げることができる。
「愛してます、三神さん。この世界の誰よりも」
「……っ」
三神さんは短く息を吐いて俯いた。
前髪をぐしゃぐしゃにして、手のひらで顔の半分を覆って、ははっと小さく笑う。
「ごめ、ちょっと、おれ、やば…」
間接照明に照らされた頬がほんのり赤く染まってる。
「沙理にそんなこと言われるなんて」
こんなにも恥ずかしそうな顔を初めてみた。
「嬉し過ぎるよ」
昨夜、寝る前にみた子供のような。
くしゃっと崩した表情が本当に嬉しそうで、私もまたつられて笑顔になる。
「ずっと一緒だよ」
「もちろん、ぷう太達も、お母さんもね」
あと…と言葉を区切った三神さんは「できれば、世良も頼むよ」と言った。
はっきり言っとくけどさ、と三神さんは話し始めた。
「キレて怪我させたヤツが悪いんだからね?
理由はどうあれ、そんな行動は許したらいけないよ
沙理のせいじゃない
それに、俺、沙理が結婚してるの知ってて抱いたんだよ
遊びでセックスできるような女じゃないのもすぐわかった
ほんとは一回きりにしないといけなかったのは俺なんだよ
でも、ダメだった
空港でさ
ここで車から降ろしたらもう二度と会えないって思ったら、耐えられなかったんだよ
離婚して一緒になれって言ったのも、沙理を動揺させるためだよ
それで旦那にバレたら俺に話すって思ったんだよ
だから、全部俺のせいだよ
あと、離婚させたのは俺
沙理と一緒になりたくてやったんだからね
俺がやりたくてやった事だよ
だから友樹君に恨まれるのは俺
わかった?
沙理じゃないとダメなんだよ
運命だって言っただろ
もしも何か起こっても、俺が全力で守るから
全部、俺が背負うから」
そこで息を吐いた三神さんは、頭を振った。
「あーもう…とにかく…!」
静かに話し続けていた声の調子が変わって、口調が強くなる。
「もう二度と離さないから!
俺から逃げられるなんて思うなよ?」
抱きしめられて、耳元で「絶対に逃がさない」と呟きが聞こえた。
「だから」
指が頬に触れて顔を上げると、黒く輝く瞳から揺れる感情が伝わってくる。
「俺と永遠に一緒にいよう」
三神さんの言葉が心に触れて、私の全てを満たしていく。
ただ、ただ、好きで、大好きで。
今度こそ、絶対にこの手を離したくない。
もしまた咎を負うとしても、この人がいれば乗り越えられる。
「好きになったらダメってわかってたのに大好きになってしまったのは私です。
その刻印だって、本気でそう思ったからです」
この人と一緒に生きていきたいと、強く想う。
「一緒に、私も背負います」
初めて、自分から三神さんの手を握る。
「ずっと。あなたとずっと一緒に」
今やっと、心のままに愛を告げることができる。
「愛してます、三神さん。この世界の誰よりも」
「……っ」
三神さんは短く息を吐いて俯いた。
前髪をぐしゃぐしゃにして、手のひらで顔の半分を覆って、ははっと小さく笑う。
「ごめ、ちょっと、おれ、やば…」
間接照明に照らされた頬がほんのり赤く染まってる。
「沙理にそんなこと言われるなんて」
こんなにも恥ずかしそうな顔を初めてみた。
「嬉し過ぎるよ」
昨夜、寝る前にみた子供のような。
くしゃっと崩した表情が本当に嬉しそうで、私もまたつられて笑顔になる。
「ずっと一緒だよ」
「もちろん、ぷう太達も、お母さんもね」
あと…と言葉を区切った三神さんは「できれば、世良も頼むよ」と言った。